本来は中世城館跡めぐりがテーマのはずでありました。もっとも最近は加齢と共に持病が蔓延し本業が停滞傾向に...このためもっぱらドジなHP編集、道端の植物、食べ物、娘が養育を放棄した2匹のネコ(※2019年11月末に天国へ)などの話題に終始しております (2009/05/21 説明文更新)
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《暫定版》
福島の1日目は、白河小峰城、白河城、天王館、赤館城、棚倉城のみでした。
予想通り白河小峰城に時間がかかり、明日のルートを変更しなくては(汗)
なお、野草の方は10種類ほど。
埼玉と比べて半月ほど季節の進み具合が遅いような印象です。
ホテルのPCで書き込んでいるので以上でございます。


《本編》
自宅を出かけたのは午前6時前。
当初は遅くも午前4時頃には出発するというスケジュール。
しかし、資料などの読込みと整理に思いのほか手間取り、ようやく就寝したのは当日の午前1時過ぎ。
これでは早朝に起きられるはずなども無く。

さてアクセスを含め下りの東北道は至って順調。
ところが腹具合が不調となり、少なくとも30分以上のタイムロス。
このため白河インター到着は午前9時を大きく超過。
そのあとも止せば良いのに小峰城を遠望しつつ土手に咲く野草の観察などをして20分ほどのタイムロス(苦笑)


白河小峰城 福島県白河市 午前10時15分~午後1時10分

ここで本日二度目のトラブルが。
持参したデジカメのオートフォーカスの動作異常。
レンズ故障のため別のレンズに換えたことによるものか。
しかし事前に機能チェックだけは一通り実施したつもり。
マニュアル確認して事無きを得たものの、結局ぱ約15分ほどのタイムロス。

まず復興された三重櫓と城門を撮影するポイントを探すべく広場へと赴くことに。
ところが恰も城攻めに群がる軍兵のごとく、保育園の団体がゾロゾロとあちこちに散開中。
お弁当や色とりどりのシートなどの荷物が芝生の上一面に展開しまさに百花繚乱。
加えて併設されているバラ園を含めた見学者・観光客も少なくなく。
さらに観光ボランティアと目される方が目立つところで職務を全うすべく立哨中。
おまけに三脚でデジカメ撮影しているのが珍しいのか、件の園児ら数名に取り囲まれ暫し子どもたちとのお相手なども。
5歳児にして実に味わいの深い心温まるイントネーション。
かくしてどうにか写真を撮影できる状態になるまでに都合30分ほどのタイムロス。

人出が少なくなるのを待ちながら、この際殆ど人気の無い東側の石垣部分からじっくりと開始見学。
この個所は大きな樹木も無く石垣の様子もよく観察でき思わぬ収穫に。
堀跡らしき幅の広い窪みも確認。
また南側の水堀の感触も石垣上からはなかなかの佳景。

白河小峰城の南側水濠と石垣
白河小峰城の南側水濠と石垣


無論復興された有名な三重櫓も角度を変えて心ゆくまで撮影...
とはいえ、このあとの予定に鑑みて余り多くの時間を費やすわけにはいかず。
主郭ではなかった...え~と...本丸の上を大まかにぐるっと一周。
このあと西側からの遠景撮影のため堀跡沿いの堤へと赴いたものの、やはり時節柄余りに樹木が繁りすぎていてどうにもならず。
また土手の紫露草が接写してくれと言わんばかりに見事なまでに咲き誇り...(苦笑)


■丹羽長重廟ほか 福島県白河市 午後1時30分~2時頃まで

時間に余裕があれば必ず訪れておきたい史跡。
しかし今回は探している時間もなく、予定が押気味のためスルーするはず...
ところが世の中というものは、何が幸いするか分からないもので。
白河城へ向かうはずの道を間違え、今更戻るのも面倒なのでそのまま進むと廟所史跡の案内板が道路脇に設置。
かくして長重公の重厚長大な宝篋院塔とともに松平氏の五輪塔2基をも文字通り拝むことに成功。
石段の歪みがかなり目立ち足元は不安定。
しかし、ここでは今までなかなか思い通りの画像が無かった睡蓮、今まで余り目にしていなかったムラサキサキゴケ、山紫陽花なども拝めるという幸運に恵まれたのでありました。

丹羽長重墓所
丹羽長重墓所


白川城 福島県白河市 午後2時20分~午後3時

車で主郭の近くまでいけることを知らず林道の分岐手前から徒歩にてアプローチ。
このためにまたしても約20分ほどのタイムロス。
手持ちの数少ない資料によれば、主郭東西南北にも郭、土塁、空堀、堀切などの多くの遺構が存在している模様。
この時期に見学できるのは残念ながら整備の良い主郭部分周辺限定版。
時期を見計らって再訪する(できるか!)こととして、主郭上の野草観察に勤しむことに(汗)
従って城跡を見学できたのはほんのごく一部。
坂小口と思われる個所に残存する土塁の断片と削平された主郭、並びに南側尾根筋とを分ける堀切状地形を確認したのみ。
尤も、その全てを確認しようとすれば東西700m、南北400mの標高400m前後の尾根筋を右往左往しなければならず。
おそらくその所要時間は最低でも4時間以上はかかりそうな印象が。

白河城北西部
白川城北西部

▲表郷堀之内 福島県白河市 午後3時40分~午後3時50分

実は何を隠そう、次の川東田城と間違えて立ち寄った場所。
同じように南側に張り出した独立丘陵を形成。
一応は堀之内という小字名を有する南側に水田地帯を抱える集落で、南北双方に如何にもそれらしい地形の独立丘陵が所在。
集落を東西に抜ける往還を扼するには南北に拠点があったほうが合理的と感じるのは現代人の感覚なのかとも。
川東田城ど同様に、白河結城氏の一族が居館としていても不思議はなさそうな立地条件...などと強がりを(笑)
但し北側は地元の方の墓所で、南側の小さな比高差20mほどの小丘陵には神社が所在するのみでありました。
帰りに道路わきに設置された地名表示の支柱には、確かに「表郷堀之内」と表記が...


川東田城 福島県白河市 午後4時~4時30分

読み方は「かとうだじょう」で、別名を天王館(てんのうたて)、天王寺館(てんのうじだて)とも。
棚倉方面へのルートに位置することと、白河市の史跡として市のHPに掲載されていたことから前日に急遽予定に組み入れたもの。
入口には白河結城氏の一族である河東田氏が居城とした旨の解説版なども設置されている由緒正しい城館跡。
しかし生憎こちらも縄張図が手元に無いので大まかな見学に終始。
それでも、主郭北側の切岸をはじめとして神社参道西側の二重土塁などを確認。
本日の中では一番意外性に溢れた城館跡なのでありました。

川東田城西側の二重土塁
川東田城西側の二重土塁



赤館(城) 福島県東白川郡棚倉町 午後4時55分~5時15分

上台と呼ばれる「赤館」(あかだて)の主郭上からは北側の往還および南側の棚倉の町並みが俯瞰できる要衝の地。
このため戦国期の後期には幾度となくく白河結城氏・芦名氏と佐竹氏の双方により争奪の対象とされた城館。
結局は佐竹氏が抑え南奥州への拠点となり、後に関ヶ原合戦で佐竹義宣が形勢を観望した地でもあるとのこと。
さらに慶長15年には九州柳川へ戻るまでの間に立花宗茂が1万5千石の大名として入封したという大変由緒のある城館。
しかし主郭に相当する部分は概ね公園化され、この季節では樹木の繁茂が盛んで主郭の切岸、帯郭などのほかには印象的な遺構を確認するには至りませんでした。
なお、「館」の後ろにわざわざ「城」をつけなくなくとも良さそうな感じも。

赤館が所在する丘陵
赤館が所在する丘陵

棚倉城 福島県東白川郡棚倉町 午後5時10分~6時過ぎ頃まで

本日のメインのひとつにも拘らず、ようやく訪れることができたのは日没前という余りの計画性の無さに我ながら呆れる始末。
残存している遺構は概ね四方を水堀で囲まれた本丸部分のみ。
本丸の広さと比較して、水堀の大きさがいかにも近世城郭らしく印象的。
然し城址公園化されていることから水堀には噴水が施され、中世城館に慣れ始めた管理人としては些かの違和感も。
近くの長久寺に移築されている城の南門は、小雨・日没コールドのため見学に至らず。

棚倉城西側の水濠
棚倉城西側の水濠



なお本日の訪城予定個所は〆て18か所という凡そ実現不可能な計画。
もとより全て回りきれるとは当初より思わず、あくまでも現地での選択肢としてメニューに含めたまで。
それにしても現実は厳しく以上の通りなのでありました。
また埼玉に比べて夏へ向かっての季節の進み加減はおよそ半月遅れというような印象も。
幾度かのタイムロスに見舞われつつも、僥倖にも恵まれどうにかこうにか5城訪城を達成したことはそれなりに評価すべき結果なのかも知れず。

この日は須賀川市内まで戻りビジネスホテルに宿泊。
今まで福島方面は東北道にて通過した経験はあれども、一般道を走行した経験は皆無。
実際のところ土地勘は事実上ゼロに等しく。
その後深夜まで翌日というか当日の計画変更に無い知恵を絞る管理人なのでありました。

⇒只今、画像整理中です。
今夜10頃には何とか...(苦笑)
結局完了したのは翌日(6月20日)の夜でしたm(__)m

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お疲れ様です(福島)
素晴らしいラインナップでございますね。
満足いく攻城だったのではないでしょうか。
遅いかもしれませんが情報です。
三春城に行くのであれば歴史民族資料館で『三春城と仙道の城』を購入してくださいませ。
三春城築城500年の企画展のパンフなのですがまだ購入できるのではないかと思います。
それでは残りの攻城も頑張ってくださいませ。
史進 2008/06/17(Tue)19:44:05 編集
Re:お疲れ様です(福島)
今日は。
早速のコメント忝く。

『三春城と仙道の城』は残念ながら入手できませんでした。
その代わり、「三春町史」が1冊1800円と古書店並みに大幅価格引下げをしておりましたので即座に購入。
なお、事情を説明して事務室の窓から三春城遠景の撮影に成功を(笑)
【2008/06/19 11:10】
充実した奥州城郭ツアー
を楽しまれておられるご様子。
旅先でさいて知らない城館に胸ときめかしながら訪れるのはいいものですね。紹介されて行く城館も見所が分かっていいのですが、入手した情報を元に自力で探訪するのもそれなりの達成感がありますね。

旅先から無事戻られる事を願っております。
その熱い思い出を是非語っていただけたら嬉しいです。
儀一 URL 2008/06/18(Wed)09:40:45 編集
Re:充実した奥州城郭ツアー
昨日の午後11時半頃に無事帰宅いたしました。
撮影画像は全部で1000枚前後となり、画像の整理だけでも6時間はかかりそうで(苦笑)
内訳は城館関係が8割で、植物関係が2割ほど。

またたぶん儀一どの好みのと思われます、さほどは知られていない城館も数ヶ所ほど。
うち2か所は空堀、切岸の規模とその状態の良さに思わず絶句を。
もちろん薮蚊、蜘蛛の巣+竹藪と夏草の繁みを突破して...
詳細は当日のブログにてご説明申し上げまする。
これも、出来上がりまでには数日を要する恐れが(汗)
【2008/06/19 11:24】
福島の風は如何
お疲れ様でございます。
白河は昨秋に訪れたばかりなので、
手に取るようにわかる思いがいたします。
小峰城は確かに東側の石垣周辺がとても静かで良い雰囲気でした。
丹羽氏関係の城は見ていて楽しい城が多いかと思われまする。
また、城とは関係ないのですが、東北自動車道を利用するよりも下道で十分という印象があるのですが、
道路状況は如何でございましたでしょうか。
自分が二本松城を訪れた際はもうスイスイ流れておりました。
思えばあれ以来長距離ドライブをしておりませぬ。
当方も本日、名胡桃城、沼田城を攻略して参りました。
示し合わせれば会津で合流可能でしたね(笑)
モナー 2008/06/19(Thu)20:47:54 編集
Re:福島の風は如何
おはようございます。

>白河は昨秋に訪れたばかりなので、
>手に取るようにわかる思いがいたします。
>小峰城は確かに東側の石垣周辺がとても静かで良い雰囲気でした。

公園化された近世城郭とはいえ、やはり時期は植物が元気旺盛にございました(苦笑)
小峰城の東側は某も30分ほど費やして見学を。
西側と北側のバラ園方面とは違い全く人の姿も無くしかも無料。

>丹羽氏関係の城は見ていて楽しい城が多いかと思われまする。

今回が初めてのこともあり、とても比較検討できるような基礎知識が無く...(大汗)
視点がズレまするが、復元櫓直下の漆喰塀がもう少し右手に延長されていると画像がより引き立つのではと思ったくらいに御座いまする。
思わず鉢形城の四脚門脇の築地塀を連想いたしました。

>また、城とは関係ないのですが、東北自動車道を利用するよりも下道で十分という印象があるのですが、
>道路状況は如何でございましたでしょうか。
>自分が二本松城を訪れた際はもうスイスイ流れておりました。
>思えばあれ以来長距離ドライブをしておりませぬ。

今回R4号線は移動の関係から幾度か走行いたしましたが、福島県内に関しては朝夕の時間帯を除けば概ね空いておりました。

>当方も本日、名胡桃城、沼田城を攻略して参りました。
>示し合わせれば会津で合流可能でしたね(笑)

ニアミスの上野攻めにございましたか。
上野で思い出しましたが、そろそろ「冬季遠征にかかる基本方針の確立とその実施に伴う体制の構築について」(素案)の検討熟慮を始めねばなりませぬ。
早い話が体調を整え関係資料を整理してざっと目を通すだけのことですが。
尤も、その前に膨大な在庫の更新が....
【2008/06/20 09:58】
お帰りなさい
私が訪問したのは白河小峰城のみにて、改めて城館の多さに驚き・・・また真夏だったためバラ園は枯れ木園となっていまして、まだ存続していることを知りホッとした次第です。

棚倉は姉妹都市の関係で、いたずらに資料だけは揃っているのですが、恐らく仕事で訪問する事以外は無いかと思われ(苦笑)

今度は「福島の城館」というカテゴリが作成されるのでしょうか、楽しみにしております。
左馬助 2008/06/21(Sat)16:22:22 編集
Re:お帰りなさい
ご訪問忝く。

ご指摘のとおり「福島の城館」というカテゴリだけは、可及的速やかに整備致しまする。
さすれば一応は5都県をカバーするサイトということになろうかと(笑)
しかしコンテンツ整備につきましては、恐らくは来年あたりになるのではと危惧されまする(汗)

バラ園はなかなかの賑わいで、大勢の方が見学されていらっしゃいました。
城2割、バラ園8割という印象にございました。
サイトの関係上から某も350円を支払い入園しようとも思いましたが、恐らくそのまま居座る公算が強く...
まさか1日1城という訳にも参らぬ故、本丸石垣上から俯瞰するに止めましてございまする(苦笑)
【2008/06/21 17:04】
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