本来は中世城館跡めぐりがテーマのはずでありました。もっとも最近は加齢と共に持病が蔓延し本業が停滞傾向に...このためもっぱらドジなHP編集、道端の植物、食べ物、娘が養育を放棄した2匹のネコ(※2019年11月末に天国へ)などの話題に終始しております (2009/05/21 説明文更新)
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武蔵国入東郷の地下人小頭@和平
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定年を過ぎました~
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「余り遺構の無い城館跡めぐり」と「ネコいじり」並びに「観葉植物の栽培」など数だけは
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毎度のことではありますが、今回も遅くも午前6時過ぎ頃には出発の予定でありました。
然し2匹のネコたちの幸せそうな寝顔を眺めているうちに6時半を経過。
餌やりやトイレの片付けなどをしているうちに日が昇り始めるという始末。
結局、自宅を出たのは午前7時。
昨年12月の探訪で気力を使い果たしたのでありましょうか。
単独での探訪はどうしても出発時刻が遅くなり勝ちに。
さほどの標高・比高差が無いとはいえ、ルート不詳の山城2か所を含むという先行き不透明な行程でもあります。


鶉小城(群馬県邑楽町)9時10分から10時00分
昨年11月に続く再訪。
とはいうものの昨年訪れたのは日没後。
いや午後7時過ぎだったので完全な夜。
従って、デジカメの撮影画像は全部夜景。

鶉小城は白鳥などの水鳥が飛来する多々良湖に所在。
超望遠カメラを携行したバードウォッチングの方々が朝から約100名以上も。
このほかゲートボール参加者が約20名、散策中の方が10名ほど。

無論、黙々と土塁を観察しているのは小生1人のみで。
まずは手順どおりに外郭の土塁と堀跡を撮影。
多々良湖の湖畔からの遠景も秀逸。
 

鶉小城
鶉小城の遠望

次に日向ぼっこ中のネコを撮影。
然も3匹も。
近寄っただけで逃げられることも少なくないなか、向こうから近づいてきて体を擦り付ける仕草。
こうなると城跡よりも、ネコいじりモードに。
3匹のネコと仲良くなったあと、今度は別のネコと視線が合い...
結局、滞在時間の半分以上をネコたちと過ごしていたのでありました(笑)


中野城(同上) 10時10分から10時40分
神光寺境内一帯が城跡らしく。
北東の英霊塔の個所に駐車。
この北東部分の土塁状の盛土が城郭関連遺構かどうかはやや微妙な印象も。

手筈どおり境内の周囲を反時計回りに一周。
境内南辺の細い通路の折は堀跡の名残を感じさせてくれます。
このあ本堂に参詣すべく山門に向かうと、参道の左側に中野城の解説板を発見。
これによれば、かつては南辺に土塁と堀跡が僅かに残存していた模様。
残念ながら現在はほぼ完全に消滅。
とはいえ、予期しない解説板の存在は殊更嬉しいものがあります。
 

中野城
中野城


本覚山城(栃木県足利市) 11時40分から13時25分
「日本城郭大系」によれば比高差150mとの情報。
一方、「中世城館報告書」では比高差約100mと記載。
この差の50mは小生のような者にとっては大きな問題で。
確実に登りきれる自信があるのは比高差100未満で、然もルート明確の場合(苦笑)

さてこの山城は、明確な登山ルート不詳。
電子国土に記された南側の鞍部へと向かう道筋も消失している模様。
麓から観察する限りでは藪との格闘は不可避な印象。
但し尾根筋の傾斜の緩やかさに多少の救いもあるような。

縄張図の情報があるとはいえ、登り口は不詳。
先ずは猪除けの電線を跨ぎ、先日の大雨により半ば沼地と化した水田の畔道を辿りって麓へと接近。
取敢えずは南側の鞍部に取り付くべく斜面の様子をじっくりと観察。
するとかつて山仕事などに使用されたと思われる斜めに設置された作業道らしき踏跡を発見。
笹薮にはなっているものの、踏跡そのものは比較的明瞭。

ところがその道が左右に分岐。
左に行けばおそらく鞍部へと出る模様。
しかし笹薮の様子から南側の尾根筋からの登攀を断念。
分岐を右へとり次第に高度を上げつつ、ごく小さな沢を渡河。

その先の道は下り道となっていることから、次善の策として山頂東側の尾根筋に取り付いて比高差80mほどの直登を開始。
笹薮も比較的少なく、視界が開けて目前の尾根筋も判別できるため思いのほか登攀は容易。
暫くそのまま登ると山腹を横切る幅の広い作業道に出たのでそのまま尾根筋を直登し東側の尾根筋の肩へ到着。
肝心の遺構は主郭南東部の腰郭と主郭周囲を巡る2段の帯郭。
「日本城郭大系」には堀切の存在が記されていますが、少なくとも東側の尾根筋にはその痕跡を確認することはできません。
但し北側の平坦な尾根筋に願望に近い僅かな「堀切もどき」の地形を見ることができます。
なお、南側の鞍部へと向かう尾根筋は笹薮のためほぼ通行不能となっておりました。

下山路は時間節約のため、そのまま東側尾根筋から直降。
多少の岩場や急傾斜の個所があるものの小さな牧場のある麓へと無事到着。
なお前回から愛用となった簡易型高度計の測定値では比高差は120mほどを示しておりました。
経験上、あるいは実際に昇り降りした印象でも、概ね120mほどが妥当なところのようです。
 

本覚山城
本覚山城


南氏館(同上) 13時35分から13時50分
墓地の拡張整備により従来の遺構は消滅している様子。
但し西辺部分は道路面からの盛土跡が改変を伴いつつもある程度残存しているようにも見受けられます。
南氏所縁の五輪塔も所在し、館跡からは北西に所在する南氏の名草城の山城が一望に。
 

南氏館
南氏館と名草城


名草城(同上) 14時00分から16時50分
南氏の墓所・菩提寺である清源寺の駐車場北西側の個所が登り口のはず。
しかし、当該ルートは事前の情報どおりまもなく笹薮に覆われ次第に曖昧となり消失。
取敢えずは小さな沢の左側のルートをそのまま突き上げることに。
このルートで進んだ先人もいらっしゃるようで所々にマーキングも。

然し、次第に笹薮は密度を増してほぼ通行不能の状態に。
この時点では未だ正面稜線までの比高差は100m以上。
沢の源頭部に近づくにつれて斜度の増加と岩場の出現が予想され、かつ思いのほか先日の降雨により足元の地盤が軟弱。
このため進行方向左手の尾根筋へと這い上がることを決断。

とはいうものの、始めは笹薮に遮られ、途中からは細い笹に捕まり足場の軟弱な急斜面を這い上がり、ついに最後は茨しか掴むものがない状態に(苦笑)
それでも漸く比高差約40mほどの主郭南部へと続く尾根筋へと到達。
しかし尾根筋もそれなりの急斜面で、結果的にこの方面に格別の備えが無いことに納得するような始末。

かくして麓からは約1時間後に主郭直下の腰郭部分に到着。
しっかりした登山道があれば40分ほどで到着する可能性もあるような。
主郭辺縁部に築かれた楕円状の土塁は概ね残存。
北側および南側尾根筋の腰郭群と堀切も確認。
なお、主郭西側斜面は西方のゴルフ場開発時等に削り取られたような可能性も。

さて下山路は東側にのびた比較的見通しのよい細長い尾根筋から。
途中に所在する階段状の腰郭群を愛でつつそのまま東進。
先端のピークからは予想通り枯葉の急傾斜と笹薮に。
本来は登り口である清源寺側に下山するつもりが、そのまま尾根筋東麓の水田へと下降。
やはり尾根筋の状況から沢の右側から稜線を真直ぐに目指すルートが本来の道筋なのかも知れず。

最終的な判断として、麓の水田からの比高差は約190mほどかとも。
本日2か所目の道無き山城は、正に疲労困憊の極致なのでありました。
別名を城の峰(じょうのとや)とも。
 

名草城の主郭
名草城の主郭
 

久しぶりに殆ど道の無い山城2か所を踏査。
比高差はおよそ120m+190m=310m。
全身筋肉痛の状況に鑑みて、やはり年齢と体力を考慮すべき時期なのかとも。
相応の山城の場合には、一日一城ということなのでありましょうか(苦笑)

 

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山城
お疲れ様です。
名草、本覚山は私も今シーズン始まる前にマーキングしていて訪れたいと思っておりました。
嬉しいです(笑)
次回お会いするときに登り口などの情報教えて下さい。
とはいえ今シーズン行けるか微妙なのですが(汗)

私は週末に千葉市内か山武の舌状台地城で復帰戦を予定しております。
叔母の家に行くついでなんですが(笑)
史進 2009/02/03(Tue)21:47:44 編集
Re:山城
>お疲れ様です。
はあ、未だ全身筋肉痛でございます。
昨晩などは何度筋肉が痙攣しそうになったことか(汗)

>名草、本覚山は私も今シーズン始まる前にマーキングしていて訪れたいと思っておりました。
>嬉しいです(笑)
>次回お会いするときに登り口などの情報教えて下さい。
名草城は藪潜りを以てしても、一見の価値があります。
取分け主郭辺縁部を全周する土塁は必見です。
堀切は余り大規模なものはありませんが、階段状の腰郭がこれでもかとばかりに普請されております。
なお両城ともに明確な道がありませんので、低山故に道に迷う可能性があるかも知れません。
詳細はこの次お会いする時にでも。

>とはいえ今シーズン行けるか微妙なのですが(汗)
>私は週末に千葉市内か山武の舌状台地城で復帰戦を予定しております。
>叔母の家に行くついでなんですが(笑)
余り無理をなさらずに比高差の少ないところから徐々に復帰なさって下さい。
なお、小生は今週末に再度足利市内を目指す予定であります。
ただし山城は1ヶ所のみで、資料集めがメインですが(笑)

ご不自由ななか、コメントありがとうございました。
【2009/02/03 22:22】
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