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郡山市の3日目である。
今日の天候は曇りなのだが、午後からの予報は情報のソースにより幅があり全く先が読めずにいた。
先日の二戸、八戸遠征の疲労が完全に回復している訳ではないことから、なるべく夜間高速走行は避けたいところなので、日没前に確実に自宅に到着することができるように逆算してみた。
まず運転中の休憩を仮に1回とすると、いつものごとく昼食抜きであれば正午過ぎ頃には高速に乗る必要があるということになる。
そうすると午前8時から行動を開始するとした場合では、行先にも左右されるが当初予定していた3か所の探訪はやや厳しいことになる。
それならば探訪は最低1か所を目標にして、その後の天候などを考慮してそのまま市立図書館に立寄り資料を漁るというプランも悪くはないのかも知れないなどと考えたりもした。
いろいろ行動プランが頭を過るなか宿泊先を出た。
凸荒井猫田遺跡
午前8時10分から午前8時30分
近年発掘調査によりその存在が明らかとなった鎌倉期と戦国期の館跡ならびに集落跡等の遺跡である。
以前からその存在とだいたいの位置は把握していたが、現状では遺跡の埋戻しにより説明プレートが設置されているのみであることから探訪の行先には含めていなかった経緯がある。
しかし、昨年秋訪れた折に「荒井猫田遺跡」(郡山市遺跡ガイドブック/2009)を入手したことから、その概要についてある程度把握ができたことから今回の見学となった。
しかしこの日の気温は氷点下に近く、西寄りの強風が吹きすさぶという嬉しくは無い天候であった。
それでも、宿泊先から徒歩で10分足らずという至近距離であるのは気が楽である。
先に北側の「館B」(戦国期を中心とした館跡、概ね現在のスズキアリーナ郡山南の辺り)が検出された辺り道路を撮影し、次に「館B」(鎌倉期の館跡、概ねビッグパレットふくしまの東側部分)をあらためてぐるりと眺めてみた。
この時、ビッグパレットの北側を強風が吹き抜けたのだが、ビル風効果も加わり体重80Kg超の管理人の体が浮き上がるくらいの強烈な強風となった。
一連の説明版はビッグパレットの北東側のグリーンベルト上に所在していた。
仮にこの強風と寒さが無くともあまり見学者が訪れるとは思えない些か地味な存在であり、そもそもこのような天候の中をトボトボと歩いている人間は自分のほかには全く見かけることは無かった。
なお、このあと図書館に立寄り200枚ほど関係資料を複写しおわると時刻は既に11時半を指していた。
この期に及んであと1か所などと探訪を続ける気力はすっかり消失していた。
このためそのまま郡山南ICから東北道に乗り一路自宅を目指した。
白河を過ぎ栃木県内に入ると突然天候がガラッと変わり、強風が治まり雪雲の姿は消え秋のポカポカ陽気の日差しを感じながらのドライブとなった。
このようにして今回の郡山遠征は終了したが、来年以降もそこそこ元気であればの話だが、今後は今回訪れることのできなかった猪苗代湖南岸の10か所ほどの山城と旧田村町方面が中心となっていくことになるのであろうと思った。