多分ではあるのだが、恐らくは還暦の頃から次第に白内障と思われるような諸症状が時々発生していたものと記憶している。
10年ほど以前にも「年齢相応の白内障」という診断ようなが為されていたと思う。
そうした経過を経て先日来から「目のボヤケやカスミ」といった症状が頻発。
診察券を所有している日帰り手術可能な地元の眼科という選択肢もあったが、今回は1年ほど前にオープンした最寄り駅からは2つほど先の駅前に所在する隣市の規模の大きなクリニックを受診してみることに。
さて視力検査を含む複数の検査を経て「加齢に伴うドライアイと白内障」という診断に至った。
その場にて眼球にレンズを埋め組む日帰り手術を予約することも可能ではあったが、このほかにも来月初めには命には関わらない皮膚科の日帰り手術の予定もあることから、当座についてはヒアルロン酸配合の点眼薬処方に留め1か月から2か月ほど様子を見ることとした。
帰路にはすぐ近くの調剤薬局に立ち寄ることとなったのだが、ここで瞳孔を開く点眼薬の影響と思われる右目の極度のハレーション状態が発生。
要するに瞳孔が全開のため視界が白トビとなり焦点定まらぬ事態に陥る。
薬局までは数メートル程であったので壁伝いに手探り移動を。
点眼薬処方後に事情を説明して暫時薬局にて休憩させていただくことに。
この日は晴れ時々曇りという天候。
曇りの時には何とか視界を確保できたものの雲間から太陽が顔を覗かせた途端に「視界がホワイトアウト」してしまうようなのである。
そうは言っても何時までも薬局内に居座るわけにもいかず、ホワイトアウトしている右目を帽子と手翳しで遮りつつ視力の弱い左目を頼りに徒歩2分ほどの道程を辿り駅構内へと向かった。
元々多少は周知している地理的環境ではあるものの、横断すべき信号機がよく見えないというかなり困難な状態に陥っていた。
加えて多少の悪心も発生していたように思う。
このような状態であったことから、自宅の最寄り駅からは滅多に乗車することのないタクシーを利用することを決意。
然しこういう時に限り西口駅前ロータリーには客待ちのタクシーの姿は皆無。
かくして往路と同様に約20分以上の道程を徘徊気味に徒歩にて帰宅。
瞳孔を開く点眼薬は以前にも経験してはいたがこのような経験は全く初めてであり、加齢に伴うであろう視力の復旧機能がこれほどまで衰えていることを身をもって知ることとなった一日なのであった。
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